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SMENA8Mをご利用頂くにあたり、簡単に操作方法をご説明致します。何か色々かいていますが、慣れてしまうと全然難しくありませんので、ご安心ください。また、鈴木商店によるメールまたはお電話サポートもお受けしています。1999年からの販売実績とノウハウは我々の誇りです。



a. 絞り値 b. フィルム感度(GOST仕様) c. ピント調整レンジ
d. 速度調整レンジ e.巻き戻しノブ f.ホットシュー
g. 裏蓋開閉ツマミ h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン) i. 等倍ファインダー
j.フィルムカウンタ(裏側) k. 巻き上げギア(裏側) l. シャッターチャージレバー
m.シンクロ用端子    

1.フィルムに応じた感度を設定する

最初にフィルムに応じた感度を設定します。このカメラの場合、フィルムの感度と絞り値は固定となります。フィルムは、一般的な35ミリ(135フィルムともいいます)を使用します。

フィルムの感度に合わせて、(1)の値を変更します。ここに書かれている数値は、ロシアのふるい規格(GOST)での表記ですので、日本の感度設定値と少し異なります。

GOST250 = ISO200(感度200)
GOST125 = ISO100(感度100)
GOST 64 = ISO50 (感度50)

ISO100の場合 .. (1)の赤いポッチリの値を125に合わす。
ISO200の場合 .. (1)の赤いポッチリの値を250に合わす。


(1)の側にあるレンズの縁枠をまわし、赤いポッチを手で変更します。たとえばISO100のフィルムを用意された場合は、写真の位置の「125」の場所となります。(2)の絞り値は自動的に11の位置となります。これは絞りが11という値です。

「よく分からない!」という場合でも、感度さえ間違っていなければ撮影できあます。ちなみに、SMENA8Mでは、高感度フィルムを使用することは、あまりおすすめしません(設定ができないので)。100のフィルムか200のフィルムをご利用ください。

[ 知ってる人向けの情報 ]
絞り値は感度ごとに設定して、感度がISO100のフィルム場合は絞り値が11というように、そのパターンでしか絞れませんのでご注意ください。適正露出はシャッター速度で調整していただくことになります。

2.フィルムを装てんしてみましょう

一般的にフィルムをカメラに入れることを「装(そう)てん」と言います。フィルムを入れるには、(1)のツマミ(一番上の各部説明では、g.裏蓋開閉ツマミ)を下にさげると、裏蓋があきます。向かって左側が、フィルム庫となりますので、ここにフィルムを入れます。
この際、上にフィルムを回すための突起がありますので、正しく装てんしてください。

フィルムがフィルム庫におさまりましたら、(2)の位置にスプールと呼ばれる部品があります。この部品にフィルムを巻き付けていきます。スプールにはフィルムを通すためにミゾがあり、このミゾの中にフィルムを差して準備完了です。これで裏蓋を閉じてください。


3.撮影までの準備をしましょう

写真1 最初に下げて


写真2下がった状態


写真3 右にチャージ

フィルムを装てんしたポジションでは、まだ撮影できる範囲まできていませんので、1,2回フィルムを送ってあげる必要があります。まずは、左の写真に追って作業を行ってください。

SMENA8Mの場合、シャッターをパシャリと切るためには、チャージといわれる作業が必要になります。一番上の各部説明では、「l. シャッターチャージレバー」という箇所と「h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン)」という箇所と「k. 巻き上げギア(裏側)」という3つの部分を使用します。この番号に沿って説明していきます。

まず、 l. シャッターチャージレバーを下におろします。 場合によっては、既に降りている場合もありますが、この時はこの行程をスキップしてください。

次に k. 巻き上げギア(裏側) を写真3の矢印の方向にクルクルっとまわします。大体1回転から1.5回転くらいクルクルっとまわすと、カチっととまりますので、感触を確かめてください。

この作業を「フィルムチャージ」と呼びますので、覚えておいてください。ただし、場合によってはすでにフィルムチャージされている場合もあります。

フィルムチャージが終わりましたら、h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン)を1回押します。パシャっという音がして、l. シャッターチャージレバーが元の位置に戻る事を確認してください。

この写真の作業を、写真1−2−3の順で、2回ほど繰り返してください。(フィルムのカウンタを0に合わす作業は、後記)これで、撮影できるフィルムのコマ位置まで到達することになります。

さて、下準備ができました。ここからは、いよいよ撮影にかかります。

まず、フィルムの枚数を今後把握する必要がありますので、カウンタを戻します。SMENA8Mは、最先端の超チープカウンタを搭載していますので、手動でカウンタを「0」にする必要があります。

写真3のカウンタの下側にギザギザがありますので、ここをツメでクルクルとまわして「0」の位置にあわせてください。これは初回だけの操作です。毎回あわすとカウントアップが正しくされません。ご注意ください。


4.いよいよ撮影です。まずはピント調節と、シャッター速度を設定。


さて、大変な撮影準備がおわりまして、いよいよ撮影となります。まずは1枚目の写真をとるために、フィルムチャージを行う必要があります。これは、前の行程で説明した所と重複します。

l. シャッターチャージレバーを下におろします。 場合によっては、既に降りている場合もありますが、この時はこの行程をスキップしてください。

次に k. 巻き上げギア(裏側) を写真3の矢印の方向にクルクルっとまわします。大体1回転から1.5回転くらいクルクルっとまわすと、カチっととまりますので、感触を確かめてください。


【ものすごく重要】

思わずh. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン)を押してしまいそうですが、おっと、ここで撮影ボタンを押してしまうと、ピントぼけぼけの写真ができあがりますから、ちょっと待ってください。そのまえにピント調整と、シャッター速度を合わす必要があります。

ものすごく重要1 ピント調整
左側の写真(1)のレンジは、各部説明では、c. ピント調整レンジ という箇所にあたります。これに数字がかいていまして、それが撮影する物体/景色、あるいは人物までの距離を示します。数値は、最短(これを最短距離と呼びます)は、1メートル(1m)です。最大は∞(これを無限遠(むげんえん)とです。遠くの景色を撮る場合は当然無限遠ですね。

まず、撮影する物体/景色や人物をひとくくりに、今後は「被写体(ひしゃたい)」と呼ぶ事にしますので、覚えておいてください。これはカメラ用語なので、どんなケースでも使える言葉です。

被写体までの距離をこのレンジをくるくるっと回して調整します。左の写真の(1)の部分に▼がありますが、このポジションに距離を合わせます。写真では無限遠に設定されていますので、遠い景色を撮る状態となりますね。記載されている数値は1m、1.2m、1.5m、2m、2.5m、3m、4m、8m、∞となります。

慣れるまでは被写体までの距離を正確に測って撮影されることを強くおすすめします。自分の両腕をひろげたときの距離を覚えておいて、それを何個分かで距離でますよね。

SMENA8Mのぶっちゃけた話として、距離設定が面倒な場合は3−4mの位置にしておけば、ある程度のものは撮影できると思います。ただ、正確な値ではございませんから、ご留意を。

ものすごく重要2 速度調整
速度調整とは、シャッター開放(フィルムに光りを当て続ける)時間を決めるもので、一般的にシャッター速度と言われています。

SMENA8Mの特長として、速度調整はお天気マークで行う事です。これはその日の天候によってレンジをかえてやれば、まあ大体合うであろう、といういかにもロシアンチックなアバウトな考え方です。私はこの考えが大好きなのですが、お天気マークの種類は、雨、曇り、ちょっと曇り、ちょっと晴れ、晴れと5ポイントあります。「雨」のレンジは殆ど使用しません。これを選ぶと露出オーバーという事になり、ひどい写真になります。

これの変更は(2)の位置にある、赤ポッチが付いた細いレンジになります。各部説明の番号ですと、d. 速度調整レンジ という部分がこれにあたります。この部分を▲の位置を起点として設定してください。レンジは固い場合もありますから、頑張ってまわしてください。ジジジジと可変できると思います。

[ 知ってる人向けの情報 ]

SMENA8Mにはお天気マークというアバウトな設定以外にも、ちゃんとシャッター速度を合わせたい方の為に、レンズの裏側にシャッター速度が記載されています。シャッター速度はお天気マークと連動していますので、確認してください。「雨」は1/15,「曇り」は1/30,「ちょっと曇り」は1/60、「ちょっと晴れ」は1/125,「晴れ」は1/250の速度です。

また「曇り」マーク以降にレンジをあわせると、「B」(バルブ)撮影となります。バルブ撮影は、h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン) を押している間、ずっとシャッターが開放しますので、よほどイレギュラーなケースでない限りは使用しません。

さて、次のステップでいよいよ h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン) を押します。

5.撮影します。

さて、ここまでくればもう撮影だけです。
本体の上にある h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン) を押して撮影してください。最先端のSMENA8Mには、プラスチック素材を埋め込んだだけの等倍ファインダーがあります。平たく言うと、素通しで景色が見えているだけのファインダーです。各部の番号でいうと、i. 等倍ファインダー のことです。このファインダー内で見えている範囲が、撮影する範囲となりますので、必ずのぞいてください。

すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、相当アナログなカメラですので、ファインダーで見えてる範囲より若干多く撮影できてしまいます。ファインダーでみた景色と、写真が上がってきた景色が違う!という事は多々ありますので、うまくトリミング(キリトリ)してください。

パシャっと音がしましたか?
不安かもしれませんが、これで撮影ができました。おめでとうございます。

4.いよいよ撮影です。まずはピント調節と、シャッター速度を設定。 」と 「5.撮影します。」の行程が1回のサイクルです。フィルムの枚数だけこの作業を行って撮影を進行させます。

ここでフィルムカウンタがカウントアップしている事に注目してください。ただし、カウンタのアップはかなりいい加減なので、「まあ、だいたいこんなもんだろ」という把握程度にしか役立ちません。カウンタに左右されない人生も悪くないと思います。

6.フィルムを巻き上げていると固まった! 何か調子悪いんですか?

上記「4,5」の行程を終わりましたら、いきなり k. 巻き上げギア(裏側)がうごかなくなります。これを鈴木商店では「ロック状態」と呼んでいます。でも安心してください。これはフィルムが終わったという事です。

もし撮影枚数が4,5枚で k. 巻き上げギア(裏側)がロック状態になったりした場合は、その場所で一度、h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン)を押してみてください。それでまた進むと思います。それでも進まない場合は、h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン)を押しながら、k. 巻き上げギア(裏側)をいつもと違う進行方向、つまり左側に少し回してください。巻き戻しすぎるとコマかぶりという現象がおきてしまい、撮影した写真が二重撮影される状態になりますから、ほんの少しだけ戻してください。

それでもダメな場合は、鈴木商店のサポートセンターまでご相談ください。


7.フィルムを巻き戻す
【ものすごく重要】
撮影が終わりましたら、フィルムを取り出す必要があります。フィルムの取り出しは覚えると全然難しい事ではないのですが、最初は迷うと思いますので、左の写真どおりのステップで実施してください。

(1)の h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン)を押しながら、(2)の銀色のノブ、各部の番号でいうところ、e.巻き戻しノブ引っ張り上げます。ぴょこんとキノコ状に立ち上がりますので、それをカメラに記載されている矢印の方向(時計回り)にまわしてください。

まわしていると、突然軽くなります。スプールに巻き取られていたフィルムが「抜けた」という事なので、これでバッチリです。あと5,6回転ほど回して、フィルムの先端部分まで全部しまい込んでください。

フィルムを手動で巻き戻しする作業ですから、ちょっと固かったり、手が痛い場合もあります。頑張って巻き戻ししてください。くれぐれも(1)の
h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン)を押しながら回すことを忘れないようご注意ください。このボタンを押しながらでないと、絶対にフィルムは戻らないカラクリになっています。

ごくまれにフィルムを巻いている最中に h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン) を離してしまうと、ふたたび巻き戻しができない場合があります。この場合は、 k. 巻き上げギア(裏側) を一度、撮影方向にフィルムチャージしてください。ちょっとしたタイミングで、中のギアが戻らない方向にシフトしているだけなので、故障ではありません。

再び h. 撮影ボタン(シャッターリリースボタン)を押しながらフィルムを戻してください。もし、何度かこれを試してもうまくフィルムが戻らない場合は、鈴木商店で調整します。鈴木商店のサポートセンターまでご相談ください。

8.フィルムを撮りだして、写真屋さんにもっていきます。
以上で作業が完了しました。「2.フィルムを装てんしてみましょう」を参考に、今度はフィルムを撮りだしてください。

フィルムの取り出しは、フィルム庫の下の部分から写真のように親指で持ち上げると簡単に取り出せます。上部の突起にひっかかる場合は、少しフィルムをまわしながら繰り出すようなイメージで取ってください。

お疲れ様でした。
慣れるまでは難しいと思うかもしれませんが、これが写真の原点ですね。SMENA8Mの操作を覚えてしまえば、どんなカメラでも使えると思いますので、是非トライしてください。

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